ビットコイン

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、収入が激減した、仕事を失った、住宅ローンが払えなくなった、家賃が払えなくなったなど日本でも資金面や生活に影響が出ている方が少なくありません。副業したくても自粛要請などでアルバイトの求人も減っている、そんな中で、どうにか資金を得ようと、オレオレ詐欺や特別給付金詐欺などの犯罪に加担してしまう方も増えています。

■仮想通貨とは?

 働くことでお金を得られる手段が限られているからこそ、何か稼げる手段はないかと考えるわけですが、その1つとして思い出されるのがビットコインを代表とする仮想通貨ではないでしょうか。 

仮想通貨(暗号通貨)とは、電子データのみでやりとりされる通貨であり、法定通貨のように国家による強制通用力(金銭債務の弁済手段として用いられる法的効力)を持たず、主にインターネット上での取引などに用いられ、デジタル通貨とも言われます。 

コロナショックの影響で、最近は話題にのぼらなくなっていますが、少し前には仮想通貨で億万長者になった人を送り人として、もてはやしたものです。 

そこで気になるのが、今でも仮想通貨を始めれば儲かるのかという点です。 

 

■仮想通貨の利用法

 仮想通貨というと根も葉もない実態のないお金のようにイメージされ、不安になる方もいるかもしれません。 

ですが、ビットコインを代表に、身近なお店でも決済手段として使うことができます。 

目には見えないかもしれませんが、デジタルでやり取りができ、購入して支払いをするほか、株式やFXのように相場の動きを利用して投資をすることもできるのです。  

 

■ビットコインの今後と将来性

 では、仮想通貨の代表であるビットコインの今後はどうなるのか、最新の見通しを予想していきましょう。 

一時期はバブル的に値上がりしていたものの、その後、大きく値下がりするなど、メジャーになり過ぎた故に魅力がない通貨となり、簡単に稼げる仮想通貨ではなくなっていました。 

ですが、再び、チャンスが到来しています。 

日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、学校の休校要請なども出されて卒業式もできなくなっていた3月中旬には、ビットコインの価格は5,000ドルを割り込む水準にまで下落しましたが、その後、急反発し、緊急事態宣まっただなかの5月上旬には一時、1万ドルの大台を回復しました。 

現在は9,500ドル前後の水準で推移しています。 

なぜ、相場が持ち直しているのでしょうか。 




 

■ビットコイン特有の半減期に注目 

 

なぜ、5月中旬に一気に持ち直したかといえば、512日にビットコインが半減期を迎えたためです。 

ビットコインのマイニング(採掘)報酬は約4年ごとに半分になる仕組みがあり、2012年、2016年に続く3度目の報酬が半分になる半減期が到来しました。 

これにより、マイニング報酬が1ブロックあたり12.5BTCから6.25BTCに減ると同時に、市場に新規供給される通貨量も減ったため、供給量が減ったビットコインの相場が上昇しやすくなるのです。 

仮想通貨市場全体に需給改善期待があふれ、ビットコインにとどまらず、リップルなどのアルトコイン価格も上昇し、一気に収益が上がった投資家も少なくありません。 

 

■仮想通貨がリスク回避の手段に 

さらにコロナショックの影響で仮想通貨をヘッジ資産として購入する動きも増えてきました。 

ドルや日本円での取引に加え、韓国ウォンやポーランドのズウォティ、トルコリラなど、コロナ禍で価格が急落した通貨での購入が増えています。 

先進諸国がコロナの影響で金融緩和と経済不安に見舞われる中、新興国では通貨安が進行しており、通貨安リスクを避けるために仮想通貨に資産を移す動きが出ています。 

仮想通貨の需要が増えれば、おのずと仮想通貨の相場は上がっていくのです。 

さらにこれまで仮想通貨市場に及び腰だった、大手機関投資家まで仮想通貨への資金シフトを行っています。 

ヘッジファンド界で名高いポール・チューダー・ジョーンズ氏が資産の2%をビットコインに変えたと5月上旬に米メディアに対して表明したのです。 

コロナにより世界的に金融緩和政策が行われる結果、世界的なインフレが到来するかもしれません。 

コロナで不透明さが高まる時代に、仮想通貨が、有事の金と並び、株式とは連動しないヘッジ資産になると期待されています。