レジ袋有料化によって人々のエコ意識は高まり、エコバッグのニーズが高まっています。しかし、その反面、エコバッグの普及によって万引き犯が増えているという現実もあります。エコバッグ万引きなどと呼ばれるもので、いまやスーパーやコンビニなどは、このエコバッグ万引きへの対策が必要とされています。今回は、その手口や対策方法について紹介していきますが、万引きを奨励するものではありません。万引きは犯罪です。
■エコバッグで万引きが急増
最近は多くの人がエコバッグを所持しています。
しかし、それによって万引きが急増してしまった現実もあるのです。
あるスーパーではエコバッグが普及する前と比べて、4倍以上も万引きが増えたというデータもあるので、スーパーなどの経営者などにとっては、万引き対策は急務と言えるでしょう。
■エコバッグ万引きの手口
エコバッグ万引きにはいくつかの手口があります。
たとえば、レジを通さずに、そのままエコバッグに商品を詰めてしまうというケースがあるのです。
さらに、そのほかの商品はしっかりと購入し、一部の商品のみレジを通さずにエコバッグに詰めてしまうというものです。
■エコバッグ万引きの対策
エコバッグ万引きの対策をする方法には、店内独自のルールを設ける方法があります。
たとえば、エコバッグを広げるのは、会計が済んだ後というルールを設けることができれば、買い物中にエコバッグに商品を詰めるという行為が難しくなります。
よく店内でエコバッグを肩にかけて買い物をしている人が見受けられますが、このような状態を許してしまうと、万引き犯とそれ以外の人たちを見極めるのが非常に困難になってしまうのです。
また、エコバッグによる万引きが増えていることを客に周知させることも重要になってくるでしょう。
客がエコバッグによる万引きを知れば、エコバッグ万引き犯に間違われたくないという心理が働きます。
そうすれば、不審と間違われるような行為を意識的に避けてくれますので、店側は不審者と普通の買い物客を区別しやすくなるでしょう。
そのためには、店内の掲示物などによって、万引き防止の警告などを表示するのが良いです。
そうすれば、自然と人々のエコバッグ万引きに対する意識は高まるでしょう。
さらに、最近はハイテク技術を駆使して、事前に万引き犯を発見するシステムを導入する店舗もあります。
エコバッグ万引きが含まれることによって、万引きGメンなどの仕事量も増えてしまいます。
そこで、ハイテク技術と連携することによって、万引きを予防したり、検挙率を高めたりするのです。
ハイテク技術を利用すれば、カメラからの映像をAIが判定し、攻撃性や緊張度などを検知できます。
多くの万引き犯は、犯行前にはストレスや緊張感を覚えています。
それをカメラで検知することができれば、どの事物が怪しいのかが一目瞭然になってしまうのです。
人間が不自然な行動をする際の微妙な動きを検知するようなシステムもあるので、こういったシステムを導入して、エコバッグ万引きを防ぐのも良いでしょう。
■『カゴパク』とは
買い物カゴごと盗まれるという「カゴパク」現象が多発している。
あるスーパーでは、「7月になっていわゆるレジ袋有料化のタイミングで、ガクンとカゴの数が減った。一月で100~150個は無くなった」と盗難に頭を抱えていることを吐露。
月3万円以上は損失が生じていることを明かしていました。
盗難被害が増えた背景については、「買い物はしたけどエコバッグを持っていない、レジ袋も買いたくない」という身勝手な理由があると推察。
特に自動車で買い物に来る客がこの行為に及んでしまうケースが多いというのです。
■『万引き』は刑法では、「窃盗罪」です。
「刑法第235条」によって「10年以下の懲役もしくは、50万円以下の罰金」という刑罰が与えられる犯罪行為です。
しかし
盗みたい衝動をコントロールできない依存症を「クレプトマニア」
と言い、万引きなどの窃盗行為が止められない心の病の方がいます。
食べる行為とか、掃除するとか、歯を磨くのとかと一緒で、万引きすることは自分の生活の一部になっているのです。
窃盗犯の1~2割を占めると言われます、
こんな方は専門家の治療が必要です。