近隣住民と交流があれば、地域生活に安心感が生まれますが、付き合いが続くと面倒に感じたりすることもあるかもしれません。ストレスのない付き合い方を続けるためには・・・遠くの親戚より、近くの他人と言われてますが、現実には、ご近所の付き合いほど面倒なことはありません。結婚や出産、また子どもの成長につれて、増えていくのがご近所付き合い。
女性の場合、独身の時の実家のご近所さんは幼少の時からの顔馴染みでさほど苦労をしてないのが大半ですが、結婚すると嫁ぎ先のご近所付き合いでまず苦労するのでは?
あるいは、
夫婦で新居を構えた場合、周りは知らない方ばかりですと、余計に苦労すると思います。
しかし、恐れることはありません。
ご近所付き合いのストレスをかわすためには、いくつかのポイントがあるのです。
まず、忘れてはいけないポイントは、
ご近所さんは、『ある一定の条件でつながった者同士』だということです。
たまたま家が近かったり、子どもの年齢が近かったりという“条件”が合致して、知り合った間柄だということです。
ですが、いくら気が合って、たまたま同じ「条件」でつながっても、ご近所と、ディープな付き合いを期待してしまうと、ちょっと危険。
人間関係にヒビが入ったからといって、そうそう簡単に引越しできるものではありませんからね。
長く付き合っていかなければならないからこそ、大きなトラブルを起こさないように、付き合い方に慎重になる必要があるのです。
なぜなら、ご近所付き合いは簡単に切ることができないからです。
ご近所付き合いをするなかで、非常に大切になるのが「つかず離れず」のバランス感覚です。
付き合いをやめてしまうと孤立し、地域の情報に疎くなります。
一方で、付き合いを濃くしすぎると息苦しくなり、感情的なトラブルが生じやすくなります。
そこで、ご近所付き合いで、ぜひ押さえておきたい付き合い方のポイントを5つあげてみました。
1. 付き合う相手を限定しない
いつも同じ相手とだけ行動していると、しだいに煮つまり、息苦しいものになります。軽いお付き合いを広げましょう。
2. ディープなプライバシーの話題はタブーです
家計の事情や夫婦関係の問題など、プライバシーにかかわるディープな話題は極力しないことです。
こういった話題が出たときにも、「家計ですか? ギリギリですよ」「夫婦仲ですか? しょっちゅう喧嘩してますよ」とサラッと流しましょう。
3. 訪問するだけでなく、自分の家にも人を招く
「他人の家には出向くのに自分の家には招きたくない」という主義の人もいますが、これを続けていると相手には不公平感が生じてしまいます。
誰か一人に負担が偏らないよう配慮しあうのが礼儀です。
4. 他人の悪口は禁句、愚痴もほどほどに
他人の悪口はご近所トラブルの元です。話を振られても、話題をそらしましょう。悪口はいずれ自分に帰ってくることもよくある話しです。
また、愚痴が多すぎると、相手をうんざりさせてしまいます。明るい話題や新鮮な情報で、ほどよく会話が盛り上がれる雰囲気をつくっていきましょう。
5. 「自分は自分」「わが家はわが家」と割り切る
他人の意見に振り回されない信念を持っておくことが大切です。
ご近所は災害や事故などいざという時に身近で最も頼りになる存在。
まったく交流しないでいると、いざという時に協力をお願いしにくくなります。
したがって、日頃から適度によい関係を保っていくことが大切です。
また、近所に住む方々は年齢層や職業、性格、バックグラウンドもさまざまです。
人間の多様性を知る意味でも、近隣住民との交流から得られるものは大きいのではないでしょうか。
多くの知り合いを持つと安心できますし、見聞を広めるためにも役立つでしょう。
だからこそ、ほどよい上手な付き合い方を意識しながら、細く長くほどよい関係を保っていきましょう。