蚊

O型」「肥満」「妊婦」「ストレスがない人」「子ども」など、蚊に刺されやすい人の都市伝説が色々ありますが、実はどうなのか、さらに、刺されにくくなる方法はあるのでしょうか! 不思議なことに、同じ場所に居ていても蚊に刺されやすい人と刺されない人がいます。「O型は蚊にさされやすい」、「ストレスと関係がある」など、その要因が都市伝説化しているものもありますがそれは本当のようですが理由は不明です。

蚊に刺される頻度が高いのはO型で83.3%、圧倒的にO型の血液型の人が刺されやすいようです。

蚊の腸内の吸った血液型を調べるとO型、B型、AB型、A型の順に多かったとの研究報告があります。

O型の人の体温や二酸化炭素、汗などが、他の血液型と若干異なる可能性があるのかもしれません。

とはいえ、A型の人が蚊に刺されないわけではありません。

肥満の方は体表面積が広く、その分蚊に刺される範囲も広いということなので、確率的に刺されやすいと言うことです。また、肥満の人は汗をかきやすいので、蚊が対象を発見しやすいということもあるようです。

●妊婦は体表面積が広くなるため、妊娠後期では肺がお腹で圧迫され、呼吸数が多くなり、その分二酸化炭素を発しやすくなることも挙げられます。また、体温も高めであり、そのことで蚊を引きつけてしまいます。ですが、これは、間違いのようです。

●ストレスがあるかないかは関係ありません。しかし、ストレスによって汗をかいている場合は、蚊を引きつける可能性があります。

子どもは体温が高く、代謝がさかんであること、そして汗をかきやすいことから、蚊を引きつけてしまいます。

飲酒することで、皮膚の血管が拡張します。すると、体温が上昇しますので、蚊を引きつけてしまいます。またここでも、汗をかくことでさらに引きつけてしまいます。

イエカは、夜行性のため、暗い色を好むと言われています。そのため、黒い服は蚊を引きつけてしまう可能性があります。

蚊は、白と黒の色を感知し、黒色を好むと言われています。そのため、日焼けしている人に蚊を引きつけてしまう可能性があるようです。

運動していると、汗をかきます。汗がカを引き寄せますし、運動によって、二酸化炭素の排出も増えますので、より蚊を引き寄せることになります。

上記で挙げたいくつかの内容から考えて、蚊に刺されやすくなる主な要素は、

汗・体温が高い・体表面積が広い・黒色の4点にまとめられます。

つまり、これらの対策がそのまま蚊の対策につながると言えるでしょう。

では、これまでの要素を踏まえ、蚊に刺されないための対策を考えましょう。

蚊の主食は本来、花のミツや草の汁などで、動物の血ではありません。

人を刺す蚊としては、イエカヤブカがあります。イエカは夜行性で春と秋に活発で、ヤブカは夏です。

血を吸うのは、産卵期のメスだけです。卵を発達させるために必要なタンパク質を得るために、動物の血液が必要なのです。動物を探す時に、蚊は汗・体温・二酸化炭素などを感知して寄ってきます。

蚊は血を吸う時に、対象物に唾液を送り込んでくるのですが、これには刺した時に痛みを感じさせない麻酔作用や、血が空気にふれて固まるのを防ぐ作用がある色んな成分が含まれています。

この唾液腺物質が、刺された後の腫れや痒みを引き起こします。
血を吸ったメスの蚊は主に水中に産卵します。

卵は、乾燥した場所でも何年も生き続けることができるため、周期的に水が貯まるようなところであれば孵化してしまいます。

卵から数日で幼虫「ボウフラ」になり、1週間でさなぎとなって3日で成虫になります。成虫の寿命は1ヶ月です。




蚊への対策として、

まず身の回りの蚊自体を減らすことから考えましょう。

ボウフラは水の中で生息し、蚊へと成長するため、自分の身の回りに水を溜めておかない事が大切です。

雨水などが溜まった容器はそのままにしないようにしましょう。

また、屋内であれば蚊の侵入を防ぐために、網戸に虫よけスプレーをかけます。

屋外に出る時にも蚊に刺されないように、虫よけスプレーが必要です。

さらに、汗対策・体温対策・体表面積対策・色対策が重要になります。

体温が上がると、汗をかきやすくなります。汗をかいたらなるべく早めに拭きとったり、可能であれば、洗い流すことが肝心です。

制汗スプレーを上手に使うのもよいでしょう。

蚊がいるような環境ではなかなか難しいとは思いますが……理想としては、汗をかかないような冷房のある環境がいいでしょう。

なんといっても痩せることです。

代謝が良いと体温を上げますので、代謝のよくなる肉食系は避け、野菜系を入れるようにしましょう。

蚊は足を刺しやすいので、できるだけ足を露出させない方がいいでしょう。

また、

イエカは暗い色を好むため、明るい色の服を着ます。

家の周りの雑草も片付けましょう。ヤブカの気温が高い日中の隠れ場所になっています。病気の感染源にもなっています。

屋内では、蚊取り線香の利用も有効です。

駆除に心掛けましょう。