50代の未婚女性が多いように感じる方もいるかもしれませんが、50代男性の5人に1人以上は1度も結婚経験がないとデータがあります。50歳までに一度も結婚しない人の割合を表す「生涯未婚率」では、最新のデータで2015年は男性が23.4%、女性が14.1%。50代男性の5人に1人以上は1度も結婚経験がないとデータが示しています 。
実は割合的に見ると独身者は男性の方が多いというのです。
50歳までに一度も結婚しない人の割合を表す「生涯未婚率」では、最新のデータで2015年は男性が23.4%、女性が14.1%。
50代男性の5人に1人以上は1度も結婚経験がないとデータが示しています 。
また、男性の未婚率は急上昇している傾向にあり、現在50代の方が20代だった1985年と比較すると、およそ10倍も増えています。
1990年頃から男性の生涯未婚率が女性のそれを越え、以来ずっと上回っている状態が続いているのです。
そして、結婚経験はあっても、離婚や配偶者との死別で独身となっている50代男性も含めると、50~54歳の前半では30%に迫る勢いとなり、このまま生涯未婚率が年々上昇し続ければ、いずれ50代男性の3人に1人は独身となる可能性も否定できません。
結婚しない50代男性たちの本音とは
・結婚を意識したことはなかった。あるいは、したくてもできなかった。
・女性にモテず縁がなかったので諦めていた。
・女性と出会う機会がなかった。
・今からでは縁があっても結婚したくない。
・独身でも特に不安はない。
大手メーカーに勤務するBさんは、自分の容姿などに自信がなかったため、女性へのアプローチが苦手で、30代早々に結婚へ諦めの気持ちを持ってしまったそうです。
しかし結婚しなかった分、明るい性格で趣味や友人も多い行動派なので、経済的にも時間的にも余裕ができ、自分の趣味の旅やグルメ、音楽に没頭でき、それを通して仲間も多く、あまり寂しさを感じたことはないようです。
まさに、独身貴族を謳歌してる感じです。
そして、老後の心配をしなくて済むように、居住型の介護付き老人用マンションの購入資金もすでに貯めてあるとのこと。
結婚しなかったことの後悔はなく、「若いうちは結婚できない自分はダメだなあとか思っていましたが、今はすべて自分の思うようにできる人生も気楽でいいものだと悟りました」と。
もしこの先恋人となる女性と出会っても、結婚はしない考え。。
離婚から独身になった場合
・離婚後に再婚を考えたことはない。
・子どもが1人いたから再婚しなかった。
・独身でいる不安は少しだけある。
印刷会社に勤務するこの男性は、28歳で結婚。息子をもうけたが離婚し、子どもは最初、妻が引き取ったそうですが、元妻が再婚することになり、予想外にも高校生となった息子がNさんと一緒に暮らしたいと言い出し同居生活が始まったそうです。
当時交際中の女性がいましたが、思春期の息子のことも考え、再婚はしなかったそうで、男二人で自由に暮らしてきたと言います。
現在も交際女性がいるということですが、息子さんが成人した今も、また結婚で苦労したり複雑な人生になるのは嫌ということで、老い先長くないですからのが理由のこと。
ただ老後、息子に迷惑を掛けないためにはどうしたらいいか、少しだけ不安だと本音を教えてくれました。
50代は「結婚」より「自分の老後」に関心が高い
結婚未経験の男性は離婚経験者と、立場の違う50代独身男性ですが、ふたりとも結婚願望はもうないようでした。
50代となると、新たに家庭を持つかどうかよりも、自分の老後への関心の方が強く、結婚への関心はどんどん薄れていくものだという印象もあります。
しかしふたりとも、子どもや仲間など、結婚していなくても心の拠り所となる人間関係を構築してきたことが、独身という生き方の選択に繋がっているようにも思えます。
少し前なら、「自分の介護をしてくれる嫁がほしい」というような中年独身男性の発言も時々耳にしましたが、それを受け入れる女性たちが減って来たことも事実です。
「結婚して夫に養ってもらいたい」と言う女性が減ったのと同じように、結婚や結婚相手に頼るのではなく、老後まで自立して生きていくという意識が、男女ともに浸透してきた結果とも言えるようです。