花粉症の症状はとても辛いので、「なんとかして花粉症を改善したい!」と思っている人はたくさんいます。花粉症のためにくしゃみや鼻水が出たり目がかゆくなったりしてしまうと、イライラしてしまいますよね。そしてそのうち、鼻や目の周りの肌もカサカサになったりしてしまいます。鼻のむずむずも不快だし鼻づまりも苦しいので、仕事や勉強などにも集中できません。ということで、花粉症を効果的に抑える方法としてまとめてみることにしましたので、興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね!
■花粉症とは?花粉症のメカニズム
風邪や花粉症にかかると止まらなくなる鼻水。何回鼻をかんでもスッキリしない。
鼻水のメカニズムは?
私たちの体は“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入するとまず、それを受け入れるかどうかを考えます。そして排除すると判断した場合、体はこれと反応する物質をつくる仕組みをもっています。
私たちの体は“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入するとまず、それを受け入れるかどうかを考えます。
そして排除すると判断した場合、体はこれと反応する物質をつくる仕組みをもっています。この物質を「IgE抗体」と呼びます。
抗体ができた後、再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。
その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうと…くしゃみで吹き飛ばしたり、鼻水・涙で洗い流したり、鼻づまりで中に入れないように防御するなどの症状が出てくるのです。
■ 鼻水の元の成分の一つは涙。
体が行っている水分の再利用の一つが、目を潤した涙を鼻腔に流しているのです。
目の表面が乾かないように瞬きする度に、涙腺から少量の涙が鼻腔に流れ、鼻腔の内側を乾燥から守っているのです。
もちろん、通常の涙の再利用では鼻水にはなりません。鼻をすするほどの量になるのは、感激したときなど、涙腺からの涙が極端に増加してしまった時に起こります。
一般的に鼻として認識する部分はそんなに大きくないのに鼻水が限りなく出てくるのはなぜでしょう?
実は鼻腔の奥は、上顎から目の下の空間へと広がっていて、横から見ると結構広い空間です。
涙だけでなく、この空間では粘膜から分泌物が作られ、鼻水の成分を作っています。体調に異常があり分泌物が増加すると、鼻の穴からあふれて鼻水になります。
通常、この分泌物は呼気に湿気を与えて鼻腔から咽頭、喉頭、気管の乾燥を防止するのに役立っています。鼻腔の上の部分は臭いを感じる細胞があって脳神経の臭神経につながっています。
鼻水は、涙腺・鼻腔・副鼻腔の3箇所の分泌物がそれぞれ混じりあって作られているものなのです。
つまり…涙腺、鼻腔、副鼻腔での全ての原因が、それぞれ取り除かれないと鼻水は止まらない事になります。
感動した時に涙腺からあふれた涙はティッシュやタオルで吸い取る事によって減らすことが可能です。同じく、鼻腔で増加した分も、鼻をかむ事によって一時的に減らすことが可能です。
一方、身体の不調が原因で副鼻腔からあふれてくる鼻水は、涙腺からの涙のようには出し切れません。副鼻腔が複雑な上に、鼻腔の空間も大きいので、ここから出続ける分泌物はスッキリとは止まりません。何回鼻をかんでも全部出し切ることは不可能なのです。花粉症の場合、残念ながら原因となる花粉の時期が終わるまで鼻水は止まりません。
式典など人前で鼻をかめない場合、最終的に鼻水を止めるために、免疫反応を一部止めるという方法があります。
鼻水を増加させている炎症に関係した物質のヒスタミン作用を止めるのが一番手っ取り早い方法です。
では実際の対策方法ですが
◇目がかゆいときは目を冷やす
花粉症になると、目がかゆくてたまらなくなるよね。
そんなときに効果的なのが、目を冷やすこと。
冷たく冷やしたタオルなどで目を冷やしたら、かゆみが落ち着くので試してみて。
どうして冷やしたらかゆみが落ち着くのかというと、かゆい部分を急に冷やしたら脳が冷たさをかゆみより先に認識するので、かゆみが治まるという仕組み。
なので、この方法は花粉症からくるかゆみだけでなく、他のかゆみにも効果的だと言えるね。
ただ、冷やしすぎないように気をつけてね。
目を冷やしすぎてしまったら、かゆみがさらに増してしまうことも。
◇ヨーグルトやチョコレートを食べて花粉症を抑える
花粉症を効果的に抑える方法として、ヨーグルトやチョコレートを食べるという方法がある。
牛乳に乳酸菌を足してできる発酵食品であるヨーグルトには、たっぷりの乳酸菌が含まれているので花粉症に効果的。
毎日食べるようにしたら、花粉症の症状が改善される可能性大。
ヨーグルトを朝食に食べる時間がない場合は、手軽に摂取できる飲むヨーグルトでもOK。
あた、チョコレートも花粉症の改善に効果があるよ。
ポリフェノールがたっぷりと含まれているからね。
ポリフェノールは花粉症をひどくさせる原因でもある活性酸素を抑えてくれる。
ちなみに、チョコレートはカカオを発酵させて作った発酵食品。
花粉症になるとイライラしてしまうことが多いけど、甘くて美味しいチョコレートを食べたらリラックス効果も期待できるね。
◇まめに部屋の掃除をして花粉を撃退する
部屋を常に清潔にしていることも、花粉症を効果的に抑える方法の一つ。
自分では部屋に花粉を入れないように注意しているつもりでも、出かけたときに服や髪についた花粉や外に干した洗濯物の花粉が部屋に入ったりしてしまう。
また、ドアや窓を開けたときに花粉が入ったりしてしまうことも。
そのため、部屋の掃除はまめにすることが花粉症を抑えることにつながる。
掃除をするときはマスクをして、花粉やほこりなどを吸い込まないように気をつけてね。
花粉は朝の9時~昼の3時くらいによく飛んでいるので、できるだけ朝の9時までに掃除をするのがベスト。
部屋がキレイだと、花粉症に効果的だけでなく運気も上がりそうだよね。
◇出かけるときはマスクとメガネを着用する
花粉症の人は、マスクをつけている人が多い。
でも、マスクだけでなくメガネもかけるほうが花粉症を効果的に抑えることができる。
メガネをかけると、目に入る花粉がなんと約4割も防ぐことができるらしいよ。
しかも花粉対用のメガネにしたら、約6.5割りも花粉が防げる。
これだけ花粉が防げると知ったら、今すぐにでもメガネをかけたくなるのでは?
メガネをかけたら目とつながっている鼻にも良い影響があるし、目の周辺の肌荒れも防ぐことができるはず。
花粉症を効果的に抑える方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
辛い花粉症を抑える方法がいろいろとあるので、自分に向いているものから試して少しでも花粉症の症状を和らげたり改善したりしていきましょう。
鼻水や涙を止めるには、H1受容体(鼻や目の痒み、鼻水や涙に関係する受容体)に対する抗ヒスタミン剤が有効ということになります。
■まとめ
市販の風邪薬に入っている抗ヒスタミン剤には鼻水を止める作用があります。
一方、抗ヒスタミン剤は頭を覚醒させる作用を妨害してしまうので、副作用として眠気がおこります。
車を運転する場合は居眠り運転の原因となって危険です。鼻水はガマンして、薬の服用は控えるようにしましょう。
花粉症の防止法
・花粉情報に注意する
・花粉の多いときには外出を控え、窓や戸を閉めておく
・外出する場合はマスクや眼鏡を使う
・花粉のつきそうな毛の衣服は避け、帰宅時には、衣服や髪についた花粉をよく払う
・家に着いたら、洗顔、うがい、洗眼、鼻をかむ
・家の中には花粉があるので、掃除をする
・洗濯物には花粉が付いているので、よく払ってから取り込む