あまり親交のないメンバーでの飲み会、初対面の人との会話……こうした場面ではうまく話題が続かず、気まずい空気が流れてしまうことがあります。そんな時、無理なく会話を弾ませるためのコツをご紹介します。キーワードは「し・た・し・き・な・か・に」です!つまり・・・「仕事・旅・趣味・気候・名前・家族・人間関係」です。
■多くの大人に共通する最も無難な話題……それは「仕事」です。
「どんなお仕事されているのですか?」
「職場はどちらですか?」等々、仕事の話題なら誰でも語りやすいもの。
学生さんなら、「学校」や「部活」「バイト」の話が最初のステップになるでしょう。
これだけでも話は弾みますが、
「仕事がつまらなくて」
「イヤな上司がいて」などと、暗い話が続きそうなときにはうまく切り替えて次の話題へ!
■話題を明るく変えたいなら、サッと旅の話へ振ってみましょう。
「この近くにお勧めの観光スポット、ありますか?」
「最近、どこか面白いところに行きました?」などと尋ねてみてはいかがでしょう。
■旅行は、万人が興味をもつ話題の宝庫です。旅好きな方なら、嬉々として話題を提供してくれるでしょうし、お互いの情報を交換し合えば、会話が弾むでしょうね。
自分のことを語るのは苦手でも、場所などの自分以外のことであれば、語りやすいと感じる方も多いものです。
話が途切れてきたら、次の話題へ。
仕事の話はキライ、旅も苦手、そんな相手でも「趣味」の話題なら、会話が弾むかもしれません。
とはいえ、趣味らしい趣味を持っていない人には敷居の高い話題に感じられることもあるので、「週末は何をされているんですか?」などと尋ねてみるといいでしょう。
ここでまったく自分に関心のない話題が出たとしても、逃げないこと!
話題は「関係をつなぐツール」なのですから、少し深く突っ込んでみましょう。
自分に関心のない話題を出されたとしたら、
「聞いたことありますが、あまりよく知らなくて」
「それ、どこでやってるんですか?」
「どんな物作っているんですか?」などと、質問を投げかけてみてください。
相手はその反応に喜び、気持ちを近づけてくれます。
とはいえ、自分に関心のない話が続くのはつらいものです。
聞き手に回るのに少し疲れそうだったら気分直しに次の話題へ。
■「気候」の話題は、全人類に共通するネタの王様。話題の転換時に利用すると便利です。
「そういえば、明日雨が降るんですかね?」
「最近、新緑がきれいですよね」などと話を振れば、会話が続きやすいでしょう。
ただし、話しベタな人との間では、「明日は雨ですね」「そうですね」などと、一言二言の会話で終わってしまうこともあります。
そこで、会話を弾ませるための「気候ネタ」をいくつか持っておくことも大切です。
たとえば、「お勧めのレイングッズ」「風除け対策」「紫外線対策」「雨の日の洗濯術」などは、定番の気候ネタ。
日頃から情報を収集し、いつでも話題を提供できるようにしておきましょう。
時期によっては、台風・雪の情報も良いでしょうね。
とはいえ、この話題だけでは飽きてしまいますので、切りのいいところで次の話題へ。
■つぎのキーワードは名前です。
少し珍しい、難しい漢字の名前ですと、なんとおっしゃるんですか?・・・とか、
名前の関連から、出身地を聞いてもよろしいですか?・・・とか
相手が「織田」様でしたら、織田信長のご子孫ですか?
お名前で特徴がないようならば、ご家族のことを聞いてみましょう。
「ご兄弟のこと聞いても良いですか!」
「ご実家はどちらですか?」
「ご両親はご健在ですか?」
「ご実家は何かご商売をされてますか?」など、まずは当たり障りのない家族の情報から聞いてみましょう。
家庭持ちの相手なら、子どもやペットの話題を振っておけば、それだけで話題が続いていく場合もあります。
ただし、家族との仲が悪い方には、この話題を避けたがる人も多いですし、逆に家族の自慢話を延々と聞かされて困ってしまう場合もあるでしょう。
でも、あまりツッコミ過ぎると逆効果になりますから、反応が弱い場合は、切り上げましょう。
会話が温まってきたら、思い切って「人間関係」について話題を振ってみてもいいでしょう。
所属している職場の人たちのこと、身近にいる友人のこと、サークルに焦点を当ててみてもいいですね。
お酒の席などで親しみやすい雰囲気が高まってきて、プライベートな話題を広げてもよい場であれば、「付き合ってる人はいるの?」など少し踏み込んだ話へ振ってみてもよいかもしれませんが、(これは関係によってはセクハラになってしまうこともあるので、相手との関係や場にふさわしいかは十分見極めて!)
もしも相手が話したくなさそうなら、次の話題に変えましょう。
ニュースは最も無難な話題の一つです。政治・経済には疎くても、芸能人やスポーツのニュースなら話しやすいという方もいるでしょう。
話の続きやすいネタを探りながら、お互いが関心を持てる話題に「チューニング」していきましょう。
このように、「し・た・し・き・な・か・に」の順を追って話題を進めていけば、あっというまに時間がたってしまいます。
もちろん、この順番を守る必要はありませんが、話題に困ったときには、ぜひこの7つのキーワードを思い出し、上手に話題を振ってみてはいかがでしょうか?