呼吸をしてない人は、いませんよね。でも、呼吸が浅い人は多いのです。簡単で正しい呼吸法をご紹介します。今現在、猫背で、浅い呼吸をしていませんか?スマホやパソコンを見る時って、知らず知らずのうちに、呼吸が浅くなりがちですが、気がついていませんよね。
元気のない人・覇気のない人のほとんどは、普段から呼吸が浅い人が多いのです。
『呼吸運動はとても大切です』
どうしてかっていうと、
酸素を取り入れる働きだから。
身体は酸素がないと、効率的にエネルギーを作れません。
だから呼吸が浅いと、酸素が少なくなる為に、元気が出ない上に疲れやすくなのです。
呼吸は
『吐くこと』と『吸うこと』
です。当たり前ですね。
この当たり前のことを、当たり前とせずに、発想の転換を考えます。
普段は無意識にやっている「呼吸」。
でも呼吸は、意識的に訓練することもできますよね。
じつは呼吸を訓練することで、身体を鍛え、整えることができます。
深い呼吸をするには、ちょっとしたコツがあります。
それは、肺をめいっぱい使います。
では、ちょっとやってみましょう。
まずは吐く
吐くことを先にすると、ラクに吸うことができます。
吐くときは口から、細く、長く。吸うときは鼻から、めいっぱい吸い込みます。
まずは口をすぼめて、ふ~っと、
吐く息の圧力を感じながら、
できるだけ細く、長く吐いてください。
吐ききったら、
ゆっくり、鼻から吸います。吸うときのコツは、必ず鼻から、
肺の能力いっぱいまで吸い込むこと。
これは、普段怠けている『呼吸筋』のストレッチにもなります。
呼吸をつかさどるのは『呼吸筋』です。
知らない人もいるかもしれませんが。
呼吸という働きは『呼吸筋』という筋肉の運動です。
肺には筋肉がなくて、肋骨についている『肋間筋』と、肺の下にある
『横隔膜』という膜状の筋肉の収縮が、呼吸運動を生みだしています。
肋骨で囲まれた部分を『胸郭』(きょうかく)と呼び、肺はその中に入っています。
呼吸筋群が胸郭を広げると肺が拡張されて、空気が流入してきます。
逆に、呼吸筋群が胸郭をすぼめると、肺から空気が押し出されるのです。
この運動が・・・『呼吸』
これらの筋肉を鍛えると、日常的に自然に深い呼吸ができるようになります。
細く長く吐く、めいっぱい吸う
では、もう一度やってみます。
吐く息は、口から。口をすぼめて(または舌を上あごに当て『シー』の音を出す感じで)
できるだけ細く、長く吐いてください。
吸う時は、鼻から、胸を広げて、めいっぱい吸いこんでください。
めいっぱい吸いこんだら、お腹に力を入れて、ちょっと息を止めます。
息を、お腹にぐっと溜めるような感じです。
止めている間、肺の中でガス交換が行われているのを感じてください。
そしてまた、口からゆっくり吐いていきます。
決して無理はせず、苦しくない程度に加減して下さい。
このように呼吸筋をめいっぱい使うことで、
酸素が入ってくると同時に、呼吸筋を鍛えることができます。
10・5・5呼吸法
口から細く吐いて、吐ききったら、鼻からゆっくりい込む。
めいっぱい吸い込んだら、ちょっと息を止めて、口からゆっくり吐く。
時間的には、10秒で吐いて、5秒で吸って、5秒止める。
これを3~5分間続けてみてください。10・5・5呼吸法です。
これだけで血液に酸素がたっぷり取り込まれ、身体が活性化してきます。
苦しくなったら、間に普通の呼吸を入れてOKです。
秒数や時間も、ご自身の体調にあわせて適当に加減していいです。
無理せず、気楽にやってください。
毎日続けると、だんだん長くできるようになって来ます。
1日に1回か2回、毎日続けることで呼吸筋が鍛えられます。
呼吸筋が鍛えられ、深い呼吸ができるようになると、
無意識にする呼吸も自然と深くなってきます。
深い呼吸が身に付くことで、基礎代謝が上がり、体温の上昇、活力が出る、精神の安定、胃腸が強くなるなど、
いろいろな効果が期待できるでしょう。
空気のキレイな森林に行ったら、是非実行してみましょう。肺の中からリフレッシュできます。
森林浴が難しい方は早朝がおススメです。