自動車の盗難窃盗に新手口で話題になっているのが、車の電子制御機器を別の機器にすり替えてエンジンをかける「積み替え」という手口の窃盗事件が相次いでいます。この積み替えの被害に遭っているのは、主にトヨタのプリウスだということです。
自動車盗難事故
実態調査によると、
盗難が多い車種は、この3年連続で1位プリウス、2位ハイエース、3位ランドクルーザー、4位アクア
というから、ご用心を。
プリウスとは違う車種ですが、積み替えによる窃盗の手口が動画サイトで公開されています。
電子ロックを解除してドアを開け、車に乗り込み、ハンドル付近のカバーを取り外し、電子制御機器をすり替えて盗み去るまで、わずか3分20秒ほどです。
これは“防犯予防動画”ですが、車に詳しい人が見れば、簡単に真似できるでしょう。
最近の自動車はコンピューターを駆使したハイテク車です。
プロのハイテク窃盗犯に、素人がハイテクで対抗するのは難しいですが、
ハイテクに対抗するにはローテクです。
空き巣は5分以内に侵入できないと大半は諦めるといわれるように、自動車窃盗犯も“仕事”に時間がかかるのを嫌います。
たとえば、駐車する場合は、数千円で買える“ハンドルロック” や “タイヤロック”を装着するだけで抑止力になります。
積み替えに加え、ローテクの鍵を外す時間が余分にかかる為、外観の目視から、時間がかかると思うだけで、盗難の可能性が下がります。
なお、古い車種によってはエンジンキーを抜いて、ハンドルを左右に軽く動かすと、ハンドルにロックが掛かる車もありますので、活用しましょう。
このロックを外すだけでも3分はかかります。とは言っても、最近の車は見かけなくなりましたが。
自分が面倒だなと感じる盗難予防作業は、窃盗犯にとっても、なおさら面倒なわけで、それだけ狙われにくくなります。
【盗難警報システム作動中】のステッカー
を貼るだけで「ちょっとヤバイかも」と思わせるだけで、あなたの車は素通りかもしれませんよ。
究極の盗難対策は車のボディーカバーかもしれません。
いちいちカバーを外すのも、窃盗犯にとっては面倒な作業ですし、車内が簡単に確認できませんので、どんな盗難対策が待っているかも分かりません。
カバーに防犯ブザーを取り付け、勝手に外そうとするとブザーが鳴る仕掛けを自作している方もみえます。
ハイテクには、逆にローテクの方が効果的だったりします。
最新のハイテク車には最新の制御機器を短時間に積み替えるハイテク盗難方法が簡単に考案されますが、シンプルな、しかも、ご自身しか知らない盗難方法が大きな成果があるのではないでしょうか。
僅かな費用で、200万、300万円の“財産”が守れると思えば、ひと手間は惜しくないですね。